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『マルコムX』(1992)-807










アンジェラ・バセット(ベティ・シャバズ)
クリストファー・プラマー



キング牧師とマルコムX






一方のマルコムXは同じ黒人運動の指導者ですが知らない人も多い。

この映画を見ますと黒人問題が非常にわかりやすく理解できる。それはデンゼル・ワシントン演じる
マルコムの膨大なセリフが僕らにでも容易に理解できる整然としたものによるところが大きい。

キング牧師は、黒人と白人がたがいに融和する人種統合を目指したのに対して
マルコムは、400年にわたり黒人を差別してきた白人とは袂をわかち独立した黒人社会をめざした
ところからキングに比べ過激な一面もあります。


以下のような演説に彼の考えが象徴される

「私は暴力を提唱しているのではない。必要いかなる手段をとっても自由を求めるだけだ。平和的手段で目的を達成できれば素晴らしい。だが、私は現実主義者だ。この国で非暴力を求められているのは黒人だけである。攻撃されれば、我々自身を守らなければならない。誰かが私の足を踏んだら、私は踏み返すだろう。」


マルコムXとキング牧師は同年代に別な場所、異なる考えで黒人解放を訴えたが
共に39歳の若さで暗殺されています。

さて、映画のほうなんですが 冒頭に画面いっぱいの星条旗、そのバックでマルコムが演説している声
「パットン大戦車軍団(1970)」を思い出すが、やがて端から星条旗は燃えあがり「X」と言う文字だけが
残ります。映画の内容を示唆したいい掴みです。

3時間半に及ぶ長編ですがスパイク・リー映画を見た人ならわかるでしょうけど
決してカタぐるしくなくてむしろ面白くどんどん引き込まれる映画としての面白さを備えています。

チンピラ時代の相棒で出演してるスパイク・リー自身の役なんかが一層飽きさせない
スパイスとなっており見終わると これは100点だねと思わず満点パパであります。


これはおすすめだよん♪




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