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『80日間世界一周』(1956)第29回アカデミー作品賞 -664

監督: マイケル・アンダーソン
製作: マイケル・トッド


有名なJ・ヴェルヌの冒険小説を、新方式の大型画面トッドAO(開発者は本作のプロデューサー、M・トッド)を用い、世界各所の名所旧跡と豪華なゲスト・スターで紡ぎあげた一大デラックス巨篇。時は1872年、まだ飛行機も出現していない時代。イギリスはロンドンの社交クラブで、一人の紳士(ニーヴン)が“80日あれば世界一周できる”という賭けにのった事から物語は始まる。2万ポンドを賭けて、従者(カンティンフラス)と共に出発する紳士。だが二人の行く手には、幾多の困難と様々な事件が待ち受けていた! 3時間弱の間に登場するゲスト・スターはマレーネ・ディートリッヒを筆頭に、ロナルド・コールマン、マルティーヌ・キャロル、シャルル・ボワイエ、トレヴァー・ハワード、ノエル・カワード、フェルナンデル、グリニス・ジョーンズ、フランク・シナトラ、ピーター・ローレ、etc……。見るからに金と力に物を言わせた作品で、ただそれだけといった思いも抱かないではないが、ここまで徹底した造りだと、これはもう、拍手を送るしかあるまい。思い切り贅を尽くす事が、それだけで映画の魅力とも成り得る事を示した稀有な例だ


❤まずはこのキャストをご覧いただきたい

出演: デヴィッド・ニーヴン /フォッグ
カンティンフラス/ パスパルトゥー
シャーリー・マクレーン /アウダ姫
ロバート・ニュートン/ フィックス刑事
ジョー・E・ブラウン
マレーネ・ディートリッヒ
ロナルド・コールマン
マルティーヌ・キャロル
シャルル・ボワイエ
トレヴァー・ハワード
ノエル・カワード
フェルナンデル
グリニス・ジョンズ
フランク・シナトラ
ピーター・ローレ
ハーミオン・ジンゴールド
キャロル・ホワイト
ジョン・キャラダイン
アンディ・ディヴァイン



プロデューサーのマイケル・トッドはご存じエリザベス・テイラーと結婚しますが
のちに飛行機事故で亡くなっています。

この映画では【カメオ出演】( cameo「名場面」「山場」)つまり後で言うところの

「特別出演」や「友情出演」と言うのが見のもです。

何気なくピアノを弾いてるだけの「フランク・シナトラ 」や酒場にいる「マレーネ・ディートリッヒ 」

馬面で有名な「フェルナンデル」さらには汽車の車掌を良く見ればなんと!「バスター・キートン」だったりと

他にも数えきれない名優がほんのチョイ役で登場します。往年の名画ファンにはたまらぬ所ですね



さてこの映画はほんとに書くことが満載なのですが
主題歌はTV番組の『兼高かおる世界の旅』で有名になり当番組も大好きでよく見ていました


映画は貴重な『月世界旅行(1902)』のダイジェストから始まります
これ見れるだけでもお値打ちものですね


そして今度は宇宙へ向けて発射される現代のロケットシーン
ここで画面が左右にワイドに開き大型画面トッドAO方式の見せ場となります。

今までのシネラマでは3台のカメラをつないでたのを一台のカメラで撮影出来るようになり
まさに映画らしいワイドスクリーンの登場には目を見張る映像美とまた音質も素晴らしく向上しています
それまでの作品賞とは雲泥の差であります。


社会改良クラブってとこでトランプの賭けをしながら

「80日で世界一周できるか」「んなわけねーだろ」

主人公「じゃできるか賭けるかい?」

当時はまだ飛行機すらなかった1870年ごろの話ですよ~
そして全財産をかけてフォッグは召使のパスパルトゥー と翌日にもうイギリスを出発するのですが

これがなんと気球なんですね~ここからの空撮がハイライトです素晴らしい景色はトッドAO方式ならではです。


そうそう主人公の フォッグは異常なまでに時間にうるさいのですが
これがラストシーンの布石だったとは(笑)


フランス、スペインでのフラメンコ、闘牛、インド、香港、シンガポール、鎌倉、サンフランシスコ

などなど3時間映画の醍醐味十分でイギリスに戻ったときには自分までやっと帰ってきたぞ~~って

なります。


だがすでにそのときには81日間!



しか~~~し!


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