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『戦艦ポチョムキン』(1925) -439









グリゴリー・アレクサンドロフ
 



  





【キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」】名作100本見たのか俺?選出18位



興味深く読むものですが、ロシアとなると案外疎い人も多いのではないでしょうか
自分もこの国の歴史はもとよりロシア映画もまるで無知

それでもこの映画だけはあまりに有名 いつか見たいとようやく観賞することに
『戦艦ポチョムキン』 ぽちょ? これは人の名前からきてましてロシア帝国エカチェリーナ2世の愛人でありましたグリゴリー・ポチョムキンの名を冠しています。

古い映画でして1925年です。当然ながらサイレント
ここでモノクロ映画なら見れるけどサイレントなんて~!と思う方は、ゲームのドラクエⅢあたりを想像してもらいたい。物語にあわせて下に字幕が出ますよね?プレイヤーはそれを読みながら
RPGゲームを進行していきます。音楽はありましたね 今でこそ主人公たちは声を発しますが
当時はそれで十分ゲームに夢中になったハズです。
サイレント映画もそれと同様に字幕と映像で物語を追うので慣れれば今の映画を見るのと
なんら違和感はありません。

ロシアロマノフ王朝末期ロシア革命の狼煙をあげる1905年オデッサ港沖に浮かぶ戦艦ポチョムキン号では、かねてより計画していた水兵による反乱で船を乗っ取ります。

しかし一人の船員が殺されオデッサ港のふ頭に置かれる。おりしもゼネスト中だった街の人々が
集まりそれを見て隆起します。その数の膨大さに群衆パワーを感じます。

そしてとても大きくて長いオデッサの階段にも大勢の人がやってくる。その背後から
コザック兵が無差別銃撃!ウルトラ名場面のオデッサの階段の虐殺です。そして若い女性が
撃たれ崩れ堕ちる瞬間頭が赤ん坊乗せた乳母車に当たる・・・階段を動き出す・・
これが有名な階段落ちであります。

この騒ぎを鎮めたのは沖から主砲をオデッサ指令設備に放った戦艦ポチョムキン
歓声があがる しかし当然彼らは反乱軍としてロシア正規軍に洋上で追われる

翌日ついに戦艦ポチョムキンとロシア艦隊は射程距離内に!主砲が動き狙いを定める

しか~~~~~~し! 最後にあることが起きます。 こうしてロシア革命の機運は一気に高まる


1925年にしてこの映画!すごい! 同時期に作られたハリウッド映画なんかの内容と比較すれば
いかにこのソ連製映画が良く出来ているかを感じます。

「革命は戦争である。歴史に残る数多くの戦争のうち、革命のみが、合法にして正しく偉大な戦争である」

日本の検閲におもいっきりひっかかりまして なんと初めて日本でこの映画が上映されたのが
1959年(昭和34年)実に34年後しかも自主上映である。一般公開はさらのち1977年

一般公開まで52年の歳月を要した『戦艦ポチョムキン』見る価値ある一本でした。

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