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『虚栄のかがり火』(1990) -227











ブルース・ウィリス(ピーター・ファロー)
モーガン・フリーマン(レオナルド・ホワイト)他








映画を追うナレーション&ジャーナリストにブルース・ウィリス そしてブロンクス地区裁判官に
モーガン・フリーマン トム・ハンクスの愛人がメラニー・グリフィスだ

原作はニュージャナリズムの草分けトム・ウルフの小説です。おっと彼と言えば『ライト・スタッフ』


一日に170万ドルを稼ぎ600万ドルの豪邸に住めるまさに「宇宙の覇者」マッコイだったが
愛人とイチャツいてるうちに高速の出口を間違える。これが人生転落のきっかけ
下道に降りた場所がブロンクス。いや~~NYで一番恐ろしいとは前から聞いてましたが
これは怖い!ここで彼のベンツは黒人をはねてしまう。(運転してたのは愛人)

それは白人の成金が恰好の餌食になるキッカケでした。またたく間に奪い取られる
仕事、財産、地位、名声、家庭、住居・・・

しかしそれは単なるひき逃げ事件による転落ではなかった。

同じように虚栄のかがり火を焚いて我こそ「宇宙の覇者」だと群がり自分たちの
虚栄のために彼を追いこんだ政治家、メディア、そして人権の意味をはき違えてる被害者および
それに群がる黒人たちだ。

そして法廷で裁判官(モーガン・フリーマン)は判決後に傍聴席の黒人から
「人種差別主義者め!!」と罵声をあびてきびすを返す。

そしてこう言うのです

「正義とは何かを君たちに教えよう。正義とは法である。そして法とは人間の品格を定めようとするささやかな努力だ。」

「品格。それは取引でも、金儲けでも、人をだますペテンでもない。品格。それはおばあちゃんから教わるものだ。君たちの心の一部だ さあ家に帰りたまえ。帰って品格ある人間になりなさい。節度ある生き方に立ち戻りなさい」


この映画が教えてくれることはたくさんある。 評論家からたたかれ興行的にもふるわなくて
デ・パルマを窮地にまで追い込んだと言われていますが、果たしてそうか?

僕には十分いい映画に思えました 少なくとも『アンタッチャブル』よりもこちらの方が好きかも

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