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『カポーティ』-186

(2005年 / アメリカ )



小説家トルーマン・ガルシア・カポーティ ご存じ『ティファニーで朝食を』の作者です。



文学界に名を残す作家トルーマン・カポーティが、ノンフィクション小説の名作「冷血」を書き上げた6年間に迫るシリアスな伝記映画。実在した人物、トルーマン・カポーティを演じたのは、本作で第63回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞したしたフィリップ・シーモア・ホフマン。脇を固めるキャストもエド・ハリスやクリス・クーパーといった実力派ぞろい。フィリップ・シーモア・ホフマンが甲高い声でカポーティ成りきる名演は必見

あらすじ: 農家の一家4人が惨殺された事件に目をつけたカポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、この事件を題材に雑誌の記事を書くことを思いつく。ザ・ニューヨーカーの編集者ウィリアム・ショーン(ボブ・バラバン)に話を持ちかけたカポーティは事件のあったカンザス州に向かうことを決心する。


♠カポーティの自伝というよりもこれは小説『冷血』を追う彼の姿、生き方、感情を知る上で

かなり深い映画です。


一見オカマ風なカポーティはそのコンプレックスを小説にぶつけたのだろうか

風貌はマッドデイモンをキモくした顔立ちである


さてある4人を殺害した事件に密着して犯人と向き合いながら小説を書く


いわゆるノンフィクションノベルを作りたいカポーティ


一方の犯人は死刑が迫り藁にもすがりたい思い


両者には一見お互い心開きあっていくようだが・・

小説を書きあげたいという野心のカポーティには犯人が処刑されて初めて完成するノンフィクションノベル

死刑執行延期のたびに見せるカポーティの苦悩 小説家と人間とは?を考えさせられるシーンです


小説家には自殺する人が多いが この映画見ていても紙一重の彼らの感情が浮き彫りにされている

『ティファニーで朝食を』や『アラバマ物語』あたりを見た後にこの映画はちょうどいいかも


深くて重たいが 素晴らしい映画となっています




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