PONYの缶詰

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『アバウト・シュミット』(2002) -36










キャシー・ベイツ(ロバータ・ハーツェル)
 


ニコルソンが旅するキャンパー「ウィネベーゴ社の‘アドベンチャー’」  






アメリカ中西部オマハ。この日、勤め先の保険会社で定年退職の日を迎える66歳のウォーレン・シュミット。彼はこれまで妻ヘレンと今は離れて暮らす娘ジーニーと共に、平凡だが特に不満のない人生を送ってきた。そして次の日から新たな人生を歩むことになる。しかし、翌朝目覚めてみると、シュミットは会社中心の生活リズムが染みついていたせいか手持ち無沙汰になる日々が続いた。




自分の場合は主人公のジャック・ニコルソンのように真面目に勤めあげたと言うよりも
波乗りがしたい自由を最優先に40代前半で突然退社しまして映画のようなとてつもない
車ではないですが、キャンパーで1年半一人で全国の海を放浪していました。

シュミットが退職後に会社を訪ねる場面で、後任の若い社員が彼を社交辞令的なもてなしで迎え
内心「なんやねんこのおっさん!もうお前なんか会社関係ないやろ!くんなよな~」みたいな態度を
取るんです。シュミットにすれば愛着ある「会社」と言う場所も退社すればよその会社なんですね

こんな場面を僕も現役のころ何度も見て来ました。無造作に捨てられた彼の書類箱がせつない

そして嫁もすぐに死んでしまいます。離れて暮らす娘は頼りなげな男と結婚まじか
父であるシュミットは孤独を感じる

そして急に思い立ちまして定年後に買った大型のキャンピングカーで小さな旅に出ます。
ひとり旅は孤独で楽しいもの だけど彼にはこれからの空白をどうすべきか考える旅

娘の結婚式が迫り相手の実家に行くシュミット、そこでようやく登場するのがキャシー・ベイツ
究極の見どころは彼女の全裸シーン! えええ~~!マジでぇ~~でしたね


地味目な映画ですが、ニコルソンは相変わらず面白い表情で笑える
そんなに感動するほどでもないが、ふと会社人間ってのは自由の使い道を知らないもんだと思いました。

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