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1カ月に高齢者6人死亡、夜は施設長だけで対応 鹿児島

概要
鹿児島県鹿屋(かのや)市の住宅型有料老人ホーム「風の舞」で、今月中旬までの約1カ月間に高齢の女性入居者6人が相次ぎ死亡していたことが21日、県などへの取材でわかった。ホーム側は医療面の対応は適切だった、と説明したが、介護職員が全員退職し、夜間は施設長1人で対応していた。県が調査を進めている。
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このニュースにマスコミやネットでは、ありえん!けしからん!などなどと
何も介護現場のことなど何も知らない連中が騒ぐ。

1カ月に高齢者6人死亡! と大きく書かれているが、まるで虐待かネグレクト(介護放棄)が前提のようだ。

考えてみてよ。何もない人間が、突然立て続けに6人亡くなった訳じゃない。
介護施設では、同じ日に2人3人亡くなることは珍しいことでもないし、死の連鎖反応
みたいなもんもあって翌日もまた亡くなることもあります。

しかも亡くなった6人のうち5人は点滴状態じゃないか。
介護施設での点滴と言うのは、口からの食事が介助でも、もはや取れなくなった時の
最終手段です。この状態からの生存日数は、うちの施設でも平均2~3日。
ささやかな延命措置に過ぎない。

このニュースが、もうひとつ話題にしたのが、8月~9月に介護職員全員退職していた点。
理由は色々あるだろう、クーデターかもしれない。
日中は2名の看護師と施設長で対応、夜間は施設長一人で対応していたらしい。
当時30数名入居してたそうだ。知らない人はここでもええええ!と言うが、
うちの施設だって夜勤帯は、20名を一人で対応している。

介護職員全員退職しても、30数名の入居者はいる。じゃ~人員補充すればいいやん。
それこそ今の介護現場を知らない。退職した職員の後釜など一人見つけるだけでも
1年くらいかかる時もある。

まさに今の介護現場を浮き彫りにしたニュースであり、この施設をバッシングする前に、介護職と言う仕事の実態を少しは知るべきだろう。

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