PONYの缶詰

写真・映画・小説・旅行・グルメ・日常のざれごとを面白く書く

本が大好き!

ナオミお馬さんごっこしてくれ!『痴人の愛』谷崎潤一郎

美少女育成に賭けたマゾ男のキモさが・・・きもすぎる 名作と言うものは映画でもそうですが、どれだけ時がたっても時代が変化しても 通用する。 大正時代に書かれたこの『痴人の愛』、令和の今読んでも全く色褪せてない どころか、今でもこういう男と女はい…

なんやねんこの本『私立 新宿歌舞伎町学園』新堂冬樹

どうしたんだ!新堂冬樹。これでいいのか? 久々の歌舞伎町、ほんで久しぶりの新堂冬樹ちゃん。タイトルに惹かれ読む。 期待したのはエグさとグロさに他ならない。 大きなテーマは、「目には目を」「暴力なくすには暴力しかない」 「戦争なくすには戦争しか…

キツネ目の男、圧倒的リアリティな『罪の声』塩田武士

グリコ・森永事件がそこにあった。 今キツネ目の男と聞いて反応するのは、おそらく現在すでに50代~上の世代だろうか 当時、大々的にメディアに出てきた「キツネ目の男」しかし彼は犯行グループの 一人に過ぎず首謀者でもない。 脅迫された企業は、グリコ・…

マジで頭がヘンになりかけた『ドグラ・マグラ』夢野 久作

これを読む者は、一度は精神に異常をきたす この過激な表紙と、過激なキャッチコピー 『これを読了した者は、数時間以内に、一度は精神に異常を来たす、といわれます』 『読者にいかなる事態が起こっても、責任を負いかねます』角川書店。 はいはいはい!読…

生物化学兵器炭疽菌が村を襲う『疾風ロンド』東野圭吾

疾走感だけで駆け抜ける面白い本 炭疽菌と聞いて、緊張して読み始めるとなんか変だぞこの本。 マジなのか不真面目なのか?でも面白くもありこの先どうなるん? 主題がとにかく炭疽菌をとりもどせ! この一点だから読むほうも迷いがないのだ。 舞台のスキー場…

イデアだ!メタファーだ!『騎士団長殺し』村上春樹

ハルキストになるには、頭が裕福でなければならない いや~長かったな~これ。ようやく終わったよ 僕ならこの本のタイトルは、『免色さんて誰』にする。 『騎士団長殺し』だと、中世のヨーロッパが舞台かと思うやん? 思いっきり小田原やし、メンシキさん(…

池井戸じゃないのよ江波戸哲夫 『集団左遷』

なんじゃ!この結末は・・・・ ドラマも香川照之出てるし、読む前から池井戸潤風の痛快下剋上小説を期待していた。 江波戸やし名前似てるし。 別人だったわーそりゃそうだ。パクリって言われるもんね同じじゃぁー それにしても最後には、お決まりの痛快感涙…

解離性同一性障害に恋する女 『プリズム』百田尚樹

多重人格者のひとつの人格だけを愛した悲恋 似てる言葉で「性同一性障害」と言うのがあるが、これは「解離性同一性障害」 多重人格ね。 多重人格を描いた映画の筆頭は『サイコ』のようにやたら恐怖を全面に出すものが多い。 百田小説の中でも異色のタッチで…

TVストロベリーナイト・サーガを見てみた

原作感はうまく表現していたかも・・です 勤務体系が超変則なのでまずTVドラマなんて見ないんですが、誉田哲也は 今や外せない存在なので第一話を見てみたのだ。 www.fujitv.co.jp サーガってのはゲームなんかにも良くでてくる「伝説」って感じの意味だろう …

切断された左手首 『ソウルケイジ』誉田哲也

姫川 玲子 捜査一課殺人犯捜査第十係(姫川班)主任 気が付けば 似た本ばかり 買っている 警視庁の姫川班と日下班は、ブログのポニー班とキッサ班くらい相いれないが、ホシを上げる執念では一致している。 今夜も帳場が立つ。 ストロベリーナイトやジウシリ…

俺も透けてるのかも・・・『フォルトナの瞳』百田尚樹

知りすぎちゃって困るの・・・ 百田尚樹、どんなジャンルも面白く書くよなー 今回も掴みから引きずり込まれた。 もうすぐ死ぬ運命の人間が見える、そいつらは身体が透けて見えるんだけど 死ぬまでの長さによって透けてる部分が違うのが面白い。 同じ能力を持…

僕は悪くない・・・『君が悪い』 新堂冬樹 

僕は悪くない・・・君が悪いんだ・・・僕は悪くない・・・君が・・ 街を歩いていて突然因縁つけられたらどないする? たぶん一応は、「なんやねん!コラ!」くらいの応戦はするやろ。 しかしその夜家でTVでも見てたらガンガンガン!突然自宅のドアを叩く音が…

『影法師』百田尚樹  これは傑作ざんす

友のために命をかけた男、友に命をかけられた男 こないだTVを見ていた妻が、巨人の原監督が泣いた本があると言ってたのがこの 『影法師』。早速読んでみる。同じジャンルの本は書かない百田尚樹、今回のは 時代劇だが、歴史小説ではありません。 出だしから…

『ボックス!』百田尚樹

強い男に憧れる男と女 大人になってからの一日と高校生の一日では時間の長さがなんであんなに違うんだろう? 凝縮された日々、それが青春の一日と間延びした大人の一日の違い。 ボクサーの天才的素質を持つバカ少年と、ひ弱な秀才。惹かれていく女教師。 3…

何かになれると思ってる奴。『夢を売る男』百田尚樹

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何かになれると思ってる奴。『夢を売る男』百田尚樹

現代では夢を見るには金がいるんだ 詐欺まがいの商法で素人に本を出版できると持ち掛ける男。 あくどい奴を描いた本かと思ったらそうではなかったのだ。 今本屋の小説コーナーには数えるほどの人もいない。それもそのはずで 私、趣味は小説を読むことなんで…

ひとつの季節の終わり『1973年のピンボール』 村上春樹

車が止めれる場所のある小高い丘、眼下に町が見下ろせる静かな所で僕はこの小説を誰にも邪魔されず4時間かけて読んだ。全体に流れ出るテーマは、「ひとつの時代の終わり」と「その焦燥感」。途中から幾度もこのブログが終わっていくことと幾重にも思考が重…

血の掟 『悪の華』 新堂冬樹

血の掟とは、コーザ・ノストラにおける誓いコーザ・ノストラとは、従来のマフィアが定めた不文律をことごとく破りのし上がってきた新興勢力マフィァである。以前同タイトルの映画がありました。『コーザ・ノストラ 』(1998 ) 最も簡単に内容を書くと、シチ…

思わず口角が上がるで『輝く夜』 百田尚樹

どれもが心温まる短編5つ 聖夜のファンタジー5編全部が、クリスマスイブの出来事。そして主人公はいずれも女性。僕はこの中の「タクシー」が一番好き。イブの夜、酔っ払いのオンナがタクシーに乗り、愚だを吐きまくるのね運転手は無視、5年も前にいった沖…

ハルキストの原点 『風の歌を聴け』 村上春樹

村上春樹デビュー作品。芥川賞候補作ページ数の少ない本なので何度も後戻りしながら一晩かけてじっくり読んで見た。その後に映画も見てみた。本の中で僕が描いたものと映画とはずいぶんかけ離れたものでしかなかった。村上春樹が過ごした西宮の夙川、同じ町…

全員ドブネズミ以下『溝鼠』 新堂冬樹

これ以下の人間どもがいるなら教えてくれ!!もうねぇ、エグいとかね、グロいとかねそんな生易しい次元の奴らじゃないのよ登場人物の誰ひとりまともな人間など出てこない。主人公の職業「幸福企画」・・幸福な人間の人生を崩壊させることだけが生きがい主人…

ハルキストとは『海辺のカフカ』 村上春樹

幸せとは寓話であり不幸とは物語である。たまには賢そうな作家の本でも読んでみようぜー今まで何冊か読んだ村上春樹は、その世界に脳がパンクしそうだった。しかしこの本は、良かったね~ 春樹やっぱすげーな!何よりちゃんとストーリーがあってしかも完結す…

公安警察とは何者か『国境事変』 誉田哲也

日本は、陸地に国境がない。だが限りなく国境に近い場所がある。長崎県対馬。釜山までわずかに49.5㌔、日本本土までは145㌔もある。舞台は対馬ー歌舞伎町(やっぱでてくるんだなココが)-対馬。刑事組織からは、おなじみの東警部補がクールに絡むのですが、…

柔いメロドラマ。 『インビジブルレイン』 誉田哲也

雨の恋物語だ。誉田哲也本には、その後、強烈な個性を放つ“伊崎基子”と言う名の刑事が出て来るのですが、姫川玲子はなんとも柔い! ドラマ仕立ての恋物語を読んでいるようだった。万人向けの本にはあまり興味がない。だから感想も肯定的とはいきません。初め…

優しすぎた女子高性・・『月光』 誉田哲也

ベートーヴェンピアノソナタ第14番 月光・・・・歌舞伎町を離れた誉田哲也。 作家はカメレオンだ、全く違う作風。ここは埼玉県川口市。ごく稀にいる聖母のように優しい女子高生。相手が喜ぶことならしてあげたい彼女が学校でひとり奏でる『月光』に魅せられ…

美しいブス 『モンスター』 百田尚樹

一行で表現するなら、モンスター級のブスのサクセスラブストーリー二重まぶた68,000円(保険適用外)あたしはどうしようもないブス。並大抵じゃないの・・・子供の頃から大人になっても化け物扱い・・・何もいいことなんかなかったわ・・・雑誌の美容整形が…

人は歴史を作れない。『蒲生邸事件』 宮部みゆき

二・二・六事件第18回日本SF大賞受賞作品昭和11年、2月26日。 二・二・六事件を舞台とするが、その事件そのものを描く現代史小説ではないのだ。この発想、根底に流れる「時」と人間のかかわり方が素晴らしい傑作。かつてこのようなSF小説は、誰も考えつかな…

ジウの後継者ダムド・・『歌舞伎町ダムド』 誉田哲也

舐めていた、バカにしていた。新世界秩序、大風呂敷を広げたあげく崩壊したと思っていた。 あれから6年それは、新宿だけでなく日本の中枢を闇でむしばんでいたのだ。ジウの後継者を名乗るダムドは、血の氷山その一角にすぎない。セブンのメンバーミサキ、驚…

人ひとりの命は70万円。『歌舞伎町セブン』 誉田哲也

『七人の侍』(1954) 37-560 『荒野の七人』(1960) そして今、歌舞伎町セブン歌舞伎町の人間ひとりの価値は、70万円。 って!あんたそれ歌舞伎町セブンだけに70万(笑)新宿ゴールデン街、欠伸(あくび)のリュウの元で再び結成される歌舞伎町セブン今回のは、…

静かなる侵略者 『カエルの楽園』 百田尚樹

今の日本、へぼいのぉ~、ダサいのぉ~、弱っちいのぉ~、アメリカの腰ぎんちゃくやんけ~、逆ギレされてタジタジやんけ~へぼいのぉ~、とりあえず何でも謝ったらええねん。 アホか!いてもうたったらええねん!!ボケ!カス!マヌケ!と、思うより嵐の解散…